最近、フォークブームなポストロック・デイズです。どうせなら、更に上乗せしちゃえ、どこに向かうのだこのブログは~、ということで。
Nick DrakeのアルバムPink Moon(1972年)です。確か、はじめて聴いたのは高校生の頃です。その頃、再発された日本盤CDが出たのですが、そのおかげでネットの一部で話題に上り、音楽初心者のぼくは、なんとなく気になって聴いてみたのでした。
聴くと分かると思いますが、暗い雰囲気が漂っています。この頃、うつ病にかかっていた為といわれています。変わった響きのフォークギターのつむぎだす音と低い声からはじまる一曲目のタイトル曲は、そのメランコリアの世界に引きずり込まれます。一時、ピアノのたどたどしい単音のフレーズが弾かます。それはまるで救いを求めるような、安堵感が溢れます。しかし、その後一切ピアノの音は入らず。沈潜とした思索が彼自身の立場を崩すように、心を痛めつけるような歌詞が、オープンチューニングの美しい和音によって、綴られていきます。
1974年11月25日、彼は抗うつ薬の過剰服用により、永眠します。自宅のベッドで自ら命を絶ったといわれています…。何が原因なのか?と調べ問いただしたい気持ちはありますが、そんなことを知りたいわけじゃなくて、あくまで、残された音を聴くしかないです。Parasiteパラサイトを聞いているときに実家にとどまっていた自分のことを考えました。何でそんなことを思ったのでしょう。彼の心情の吐露が、恐ろしいまでに純粋なので、それが感染したからなのでしょうか?ギターと声だけのストイックさが、じかに、聴く人の感情を刺激するのかもしれません。皆さんは、どんな本音を引き出されたのでしょう?
試聴
http://www.myspace.com/nickdrake 公式
http://www.nickdrake.com
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テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽
- 2008/10/01(水) 01:20:10|
- .▼フォーク Nick Drake
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