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ポストロック・デイズ/post rock days

一般的にポストロックと呼ばれている音楽を中心に 音響・テクノイズ・エレクトロニカ・アンビエント・ミニマル・フリーフォーク・アシッドフォーク・サイケ・アヴァンギャルド・民族音楽などを紹介

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テープ電子音響のすさまじい世界!

IANNIS XENAKISイアニス・クセナキス/Persepolisペルセポリス(1971)


ごーーん。ぐおーん。ききーー。が、同時に塊となって聴覚にうったえますw 
音階でなく音塊(マス)がこちらを圧倒して踏み潰すかのごとく鳴り響きます。押しつぶされそうだ…。
なんなんでしょう!! これでは、和音とメロディの調和といった既存の捉え方で聞こうとすれば「音楽じゃないよ~。」と言いかねません。その見方ならば、確かに音楽ではないです。恐ろしい体験とでも言えば良いのでしょうか?

 ・パリのスタジオで録音された電子音響テープ作品
 ・アコースティック楽器による演奏+集音マイクによる具体音、自然音の混在化
 ・8チャンネルテープで作成(ステレオが2チャンネルです)
 ・1971年 ペルセポリスの遺跡での初演。再生は100のスピーカーによる轟音。
 ・レーザー光線やサーチライトによって遺跡を照らす演出も含まれる
 ・子供達がトーチを持って移動する演出もある

 これって、全体像を把握することが可能なんですかねぇ。古典的なクラシックならば、楽譜に記すということで、部分を見れば一音一音のメロディを記憶することが可能で、全体を見ればこんなメロディや和音(コード)なんだな~と理解はできますが、この音楽部分を聴いたとしてもメロディとして受け取ることは難しいですね。まぁ、何度も繰り返し聞けば覚えられるかもしれないけども、わざわざそうした聴き方をするひとはいるのかな。この曲は、作品として外部から理解する
(完全な全体像として把握する)ということを避けようとしたのではないでしょうか。つまり、長大な曲の部分に飲み込まれれば、様々な音のうねりがあるのみで、捉えようとするとたちまち次の音が立ち現れ、矢継ぎ早に過ぎ去ってゆく「生成」を表現したかったのではと。
 
 歴史的に見ると、西洋音楽の古典(バッハ~)は調性音楽によって、ノイズを排除することを目指していました。ロマン派ごろにはそれを突き崩そうという動き(トリスタン和音等)もありました。けれども、調性音楽から完全に離脱し始めたのは現代音楽からです。調性理論や対位法による「閉じた循環による完全な世界」から、完全などというものは思い込みであって、そのような把握はできないという現代の風潮にあった技法に変化していったのです。それは、ノイズの復活ともいえます。曲にしようとした時点で失われてしまう多くの音(ノイズと呼ばれ否定されてきたもの)へ戻り、それらで表現を行ったのです。
 その考えでいけば、廃墟で初演を行ったのも納得がいきますね。物体の起源。また、物体がボロボロになりその機能を失って、なんでもない状態。不必要なノイズであるわけです。そのような場では意味や言葉が生まれる前、何かが生まれる場(生成の現場)とみなされたのです。

 さて、CDでは50:49で唐突に音の嵐は止みます。これだけ長時間かけて聴いたのにまるで、途中のようです。というか、どこを切り取って聴いたら良いのか分からなかったからこう感じたのではないでしょうか。先ほど言ったように全体像の不可知が目指されているわけですから、かつての音楽にあったイントロ~ヴァース~コーラス…~エンディング、といった決まりごとは為されていないのです。すべての物や意味が生じる前の根元的な状態、把握不能な塊と化した生成の現場でしょうか。う~ん、壮大で現代思想めいた、あやしい感じの解説になっちゃいました。
 
 追記:なんだか思考停止を語っちゃったみたいですね。テープ電子音響作品をどのように作ったかという技術的な側面から見れば、いま、解説してきた壮言なこと(神と出会っちゃったみたいな思考停止の神話)は形成せずにすむんでしょうね。


Iannis Xenakis




↑amazonじゃこれしかなかった。これはメルツバウとかによるリミックス版も付いてるやつです。
僕が聴いたのはEdition RZのCDです。

■ペルセポリスが見つからなかったので、他のクセナキス作品。まぁ把握不能とかは同じように感じられるはず。ちがう笑いもあるし。図と音楽の連動とか。


【ニコニコ動画】爪剥がしの旋律 ~synaphai~ ←管弦楽、打楽器作品
【ニコニコ動画】Iannis Xenakis - Le Polytope de Cluny←72年の電子音響
【ニコニコ動画】Iannis Xenakis 「Synaphai」 ←シナファイ。もう一つ

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テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

  1. 2008/10/20(月) 03:34:45|
  2. .▼現代音楽 IANNIS XENAKISイアニス・クセナキス
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  4. | コメント:0
 
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